
中学生ブロガーの命運
最近、Twitterランドで度々目にするこの話題。
親になってからというもの、「自分の子どもが将来この立場になったら」という視点になっちゃいますね。
だからこそ、そこにマーケティングの要素も介在してくるんですが。
自分が中学生の頃を考えると、こんなしっかり考えて発言や行動できていたのかと思うと全然敵わないので、「スゲーな、がんばれ」としか言えなというのが正直な感想です。
稼ぐなんてこと考えもしなかったですしね。
なので、RTやリプで吊し上げて叩いてる大人を見ると「まぁまぁ...」と思います。悪いのは本人ではなく周りの大人でしょうと。
はるかぜちゃんのこのツイートを見てそう思いました。
この子がTwitterをマネタイズして稼いでいるのは面白いし偉いと思うんだけど、中学生にDMでTwitterの使い方を教えてもらったり、プロフィールの添削やツイートの表現の仕方、アイコンについてアドバイスをしてもらって、毎月1万円払っている大人がそんなにいることが怖い… https://t.co/5TXfbPgKWn
— 春名風花 official (@harukazechan) December 26, 2019
ゆたぼんが話題になったときと同じような感じですね。
無責任に持ち上げたり、ただの方法論や話題性にお金を払う、アタマの悪い大人たちが悪いわけですよ。
Twitterでも書いたように、若年者から学ぶことや価値を感じてお金を払うことは全然良いと思うんですよね。
はるかぜちゃんに感心する大人もいるわけやから、何かを学ぶ相手の年齢とかは別に良いんじゃないかと思う。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) December 26, 2019
ただ、フォロワーを増やす手法が結局
・権力者への媚び
・他人をこき下ろす
・その他炎上
でしかないから、そんなことを中学生から教えられるためにお金払う大人って…とは思う( ˙³˙) https://t.co/pCTScBntJv
それがTwitter運営のノウハウであっても、自分が知らないことや「なるほど」と思えることであれば、Twitterをやっていない同僚や先輩に聞くよりもよっぽどためになります。
実際に僕も、知り合いの小学生のお子さんが僕のためにnoteを介して絵を届けてくれて、それに対してお金を払ったことがあります。
世界に一枚だけの絵の価値はもちろん、そういう方法でマネタイズする方法もありだなと感心したので。
ただ、今のところ彼の考え方やノウハウに価値があるかと言われたら、そこに関しては疑問が残ります。
もちろん、まだ中学生なので、これからどえらいことになる可能性は無限大ですし、何か凄いモノや仕組みを作って孫さん前澤さんのようになるかもしれません。
が、今のところはそんなスキルや信念も見られないわけです。
中学生は悪くない。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) December 26, 2019
カモになるか大人と持ち上げる大人が悪い。
世に広めるべき考え方や価値観、スキル、商品、サービスを持ってるのであれば持ち上げるべきやし拡散されるべきやと思う。
けど、まだイケハヤの劣化コピーでしかない中学生を持ち上げて、何も生み出せなかったときに苦しむのは本人。
独自の価値観やノウハウがないどころか、業界の胡散臭い連中の胡散臭いやり方をなぞっているだけなんですよね。
世の中に広めるべき考え方や価値観、スキル、誰かを笑顔にするような商品やサービスを持ってるのではなく、あくまで先人の「悪目立ち法」を駆使して影響力をつけているだけという印象です。
批判ではなく、まだ中学生なので、自分の軸がなかったり他人の影響を受けやすいのは当たり前です。
問題は、それを「すごい」と言って拡散しているアホな大人たち。
なんで、
① キミは将来何をやりたいの?
② 世の中に提供したい価値は何?
③ どんな商品やサービスを作りたいの?
④ 応援するから一緒に作っていこうか
⑤ それができたら一気に世に出そう
っていう、この中学生の将来を考えた寄り添ったアプローチができる大人が一人もいないのかなと悲しくなります。
炎上したら「気にするな!」「もっといけ!」「自分らしくやれば良い!」と焚き付けるだけ焚き付けて、いざヤバくなったら誰も手を差し伸べようとせず、灯火が消えるまで放置。
そうやって再起不能になって消えていった学生ブロガーとか学生起業家とかたくさんいるじゃないですか。
誰か近くの人は教えてあげてくださいよ。
まずは良いコンテンツ(商品やサービス)があって、それを多くの人に届けようとマーケティング活動し、その副産物としてブランディングが出来上がるということを。
①マーケティング
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) April 29, 2019
👉相手の気持ちや良い未来を考えること
②ブランディング
👉①を続けた結果、好きになってもらうこと
③ポジショニング
👉①、②を、踏まえて「〇〇といえば△△さんしかいない」と思ってもらうこと
別に難しいことではないんだな。フリーランスも会社員も恋愛も結婚も一緒やん。
この界隈の連中はいつも逆からやろうとするから、あとでコンテンツを追いつかせようとジタバタし、その間に忘れられて終わってしまうんですよ。
あるいは、焦ってインスタントに作ったゴミのようなコンテンツをばら撒いて、信用を無くして人が一気に離れていくとか。
百歩譲って、ぶっ飛んだ人生経験(経歴とか実績)とかがあってそれを言語化する能力が飛び抜けていればそれはコンテンツ化できるので、ブランディング先行型もありです。
もともと強いカードを持っているような家系とか天才であれば、少々悪目立ちしても OKなんですね。
悪名はなんたら...というやつです。
でも、人物が話題になった状態で肝心のコンテンツがなかったら、そしてその話題性が「若さ」だけだったとしたら、苦しむのは本人です。
そんなことも教えてあげられない、気遣ってあげられない大人が「応援」とかちゃんちゃらおかしいですね。
中学生の彼が、話題性だけで大人に消耗されることなく、おもしろいコンテンツ、あるいは誰かを幸せにする企画をして、世の中のスーパーヒーローになることを願ってます。
まだ全然遅くないので、これから良い大人に出逢ってほしいですね。
この記事のコメント欄ではるかぜちゃんが教えてくれたんですけど、コンテンツスタートのお手本のような中学生はこちら。
例の中学生とは対照的な、コンテンツありきの理想の起業。その上で
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) December 26, 2019
・自分の武器(WHAT)
・信念や使命(WHY)
・やり方(HOW)
も明確だから強いよね。
中学生で起業、タネの流通改革に挑む17歳「僕は失われゆく伝統野菜を守りたい」|BUSINESS INSIDER https://t.co/bhWS69n0Lm @BIJapanさんから