
危険な共感
個人のブランディング戦略として、成果までのプロセス(や努力)を見せるか否かという議題があります。
分かりやすいのが「〇〇だった私が△△するだけで□□に!」といったいわゆるヒーローストーリーですね。
で、「ストーリーで共感させる」というのもよく聞くと思いますが、プロセスを見せるということはストーリーと見せるということなので、同じような境遇の人に「私にもできそう」と共感してもらうという目的があります。
人生を重ね合わせてもらうということですね。
また、プロセスを見せることで共感だけではなく権威性も示せます。
圧倒的努力を見せつけることで「この人には敵わない」「この人に少しでも近づきたい」といった憧れ性がイコール権威性に繋がるということですね。
共感性、権威性、いずれにしてもブランディングには有効ではあります。
ただ、こういったエピック(過去の産物)によるブランディングというのは瞬発力はありますが継続性は低いんですね。
なぜなら、お客さんにはいずれもあなたというロールモデルに沿ってもらうことになるので、依存性が高く再現性も低いからです。
● 私にもあの人同じようにできるかも
● 私もあの人のようになりたい
ということがメインの軸になり、「自分はどうありたいかのか」という自分の軸を持たずにスタートしてしまうことになるわけですから、そりゃ挫折の可能性も高くなります。
なので、民度の低いお客さんばかりが集まってしまうこのブランディングはぶっちゃけ悪手中の悪手です。
とはいえ先ほども言ったように手法そのものは有効ですし、求心力を高めるためには持ってこいの方法です。
ということから、この狭間で揺れ動き、結局このブランディングに走ってしまい「民度の低い人に囲まれている人」というイメージを持たれている人をよく見かけるようになりました。
時間差でマイナスブランディングに陥るパターンでですね。
誰とは言わなくてもTwitterには無限にいると思いますし、そうなってしまってはもう手遅れになり、レベルの高い人とレベルの高い仕事ができなくなってしまうんです。
要は、ずっと低単価でアタマ数を集めなければ成り立たない、底辺のビジネスをずっと続けなければならなくなってしまうということです。
そうならないための事前対策、そしてその後の注意点までを今回はお伝えしようかなと。
エピックを見せるブランディング手法は使いたいけど、ビジネスを狭めてしまう状況には陥りたくない、ましてやマイナズブランディングは...という人は読んでいただければ。
3つに分けてポイントをお伝えします。
Point1:ビジョンはセットで
危険な共感
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