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「好きなことをやれ!」の大ウソ

自分でビジネスをしようと思う人のシンプルな目的って、お金の使い道や稼ぎたい額は漠然としていたとしても、まずは「儲けたい」じゃないですか。

もちろん、ライトサイドの目的として、「家族との時間を増やしたい」とか「一度きりの人生、好きなことをして生きていきたい」とかはあると思うんですが、そのためにも、やはりお金儲けが必要なわけで。

また、ライトサイドの目的の裏側で、ダークサイドの目的、例えば、「人より良い生活がしたい」とか「勝ち組になりたい」とか、そういった自分の欲望を満たすことが真の目的になっていることも多いですよね。

年収というステータスを得ることが目的になっているパターンです。

表向きには崇高なビジョンを掲げていても、実際、お金が入ってくるとSNSでのリア充アピールやお金もちブランディングのため浪費している人とかはまさにそうで。

でも、まぁ、それはそれで良いんですよ。

目的と手段は頻繁に入れ替わるものなので。

最初はお金が目的でも、お金が手に入ったらお金は手段になるでしょうし、さらに大きなお金が必要になったら、またお金が目的になることもありますからね。

だから、「キレイゴト言ってないで、まずは儲けることだけを考えろ!」と言いたいわけではなく。

自分でビジネスをする以上は、儲けることも大事ですが、やはり「好きなこと」をやるべきなんですよね。

ただ、「好きなことをやる」と「儲かることをやる」のバランスというか、そこのジレンマで苦しんでいる人がすごく多いので、それは「楽なポジションニング」を考えることで解決しますよ、というのが今回の話です。

「好きなことをやれ」の誤解

ビジネスに取り組もうとする際、ほとんどのインフルエンサーや有名ブロガたちは、口を揃えて「好きなことをやれ!」と言います。

で、これに関しては、僕も異論はないどころか、完全に同意です。

実際、僕も、いくら儲かるビジネスでも、自分が好きになれないビジネスやモチベーションが維持できないビジネスには取り組みませんし、イヤなお客さんとも仕事をしません。

ただ、この「好きなことをやれ!」というのが非常に厄介な言葉で。

ビジネスを選定する際に、「好きなこと」を基準の1つに置く理由を理解していないから、スタートアップ後、もれなく儲からないハメになります。

起業してすぐにドロップアウトしている起業家やブロガーは、大抵これが原因なんですよね。

ビジネス選定の際に「好きなこと」を基準の1つとして置くべきではあるんですが、好きな仕事だからといって儲かるわけではないというのは言うまでもなく。

この矛盾をかいくぐるために“ブレインダンプ”が必要なんですよ。

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