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作られたヒーロー
昨日は、那須川天心のボクシングの試合があったわけですが、ネット上ではかなり酷評されていて、Xなどでは試合内容と判定結果に不満や不服を言う人が続出しています。
まぁ、これは当たり前のことで、これ自体が「ビジネス(マーケティング)の仕組み」の一部ですからね。
そもそも、どの格闘技業界でも「スーパーヒーロー」を作り、それをお金に換えるのが基本戦略です。
これはスポーツの世界に限らず、映画や音楽、アイドル、政治など、あらゆるジャンルで共通するマーケティングの手法なので、この視点は知っておくことで、人生で損することがなくなります。
格闘技団体は、スター選手を生み出すことでファンを熱狂させ、興行を成功させるというのが基本で。
ボクシング、K-1、MMA(総合格闘技)などで、観客を引き付けるためには、強さや技術だけでなく、ストーリーやキャラクターがかなり重要になってきますからね。
たとえば
無敗の天才ファイター
逆境を乗り越えた挑戦者
カリスマ性のある悪役
といったキャラクターを演出し、キャラクターやストーリーを作ることでファンの感情を揺さぶり、視聴率やチケット(PPV)売上、スポンサー収益を最大化するわけです。
日本では、那須川天心、井上尚弥、朝倉未来といった選手がこのマーケティング手法に乗せられ、スターにのし上がっていきましたよね。
ここで重要なのは、彼らが「純粋な実力だけでスターになったわけではない」という点です。
もちろん彼らは優れたアスリートですが、それ以上に「作られたスター」であり、周到に仕組まれたマーケティング戦略の一部だということです。
たとえば、井上尚弥は実力も完璧ですが、これまでのマッチメイクにおいて、負けを喫する試合が1試合でもあった場合、今のストーリーやカリスマ性はできあがっていません。
那須川天心も同様、「負けさせるわけにはいかない」という思惑は、誰が見ても明らかですよね。
ちなみに、僕の長男は空手をやっているのですが、少年空手の世界ですら、同様のアプローチがあります。
たとえば、一度でも優勝すると、グランドスラムを達成させるために、判定で明らかに優位になったりするんですよね(もちろん実力も必要ですが)。
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