社会の端っこから中心へ
僕がクライアントのビジネスモデルについて考える際に、よく読む本で『シグナル 未来学者が教える予測の技術(著:エイミー・ウェブ)』という本があります。
その中で、イノベーションは社会の端っこから中心へと移行していくという話があり、そのフレームワークを使ってよく考えるんですね。
STEP1:そんなもの聞いたこともない。なぜ試す(投資する、合法化する)必要があるのか。なぜ関心を持つ必要があるのか。
STEP2:聞いたことはあるがばかげている(危険である、軽はずみである、倫理にもとる、絶対にうまくいかない)。最悪の投資だ。大きく成長することはありえない。
STEP3:内容は理解しているが、自分をはじめ顧客や支持者や投資家や聴衆の役に立つ(恩恵がある、参考になる)とは思わない。
STEP4:役に立つ(恩恵がある、参考になる)可能性がありそうだ。情報を集め、市場にどれぐらい勢いがあるか見てみよう。
STEP5:役に立つ(恩恵がある、参考になる)ことは理解しはじめたが、まだ社会にとって必要なものというより、目新しいものに過ぎないと認識している。手はじめに少額の投資をしたい。 初期採用者がどのように使っているのか、リサーチした報告書を見てみたい。
STEP6:今では自分自身が頻繁に使っている。生活の一部となってしまった。投資ラウンドにも参加する。どんな相手と組めばいいか、検討している。
STEP7:これがないと生活が成り立たない。これなしにどうやって暮らしていいたのだろう?出資した企業の新規株式公開(IPO)が待ち遠しい。自ら競合商品を開発することも検討している。悔しい、なぜもっと早くそうしなかったのだろう。なぜこのトレンドを見逃していたのか。
SNSや最近の流れであるFintechだけではなく、あらゆるイノベーションがこのSTEPを踏んで世の中の中心となっていっていますよね。
もちろん、イノベーションだけではなく、トレンドとなるビジネス(商品やサービス)もこのSTEPを踏んでいます。
で、当然、後に行くずつ収益性は高くなりますし、継続性も高くなります。
収益性の高さと継続性の高さに関しては、いつも下記の図を出して説明している通りなんですが、今回は『シグナル』のフレームワークを使って、この図をもうワンステップ上のランクで理解、活用するための話です。
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