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燃え尽き症候群の人
少し前の話なんですが、息子の目標の一つだった「縄跳び100回」を達成したことがありました。
別に親が与えた課題でもなく、小学校の宿題でもなく、本人がやりたいといって始めたことなので、あたたかく見守りつつ、ただ、跳べるようになるための手助けはしました。
もちろん、「いけー!」「がんばれー!」という思考停止の応援ではなく、努力がムダにならないように、かなりロジカルに正しい努力を教えました。
教えなくても50回くらいはゼーゼー言いながら飛んでいましたし、このまま続けていれば、いずれ100回はいくなと思ってたんですが、どう見ても「100が限界だな」という跳び方だったので、その辺りを修正した感じですね。
体力をつけさせることが目的であればそれでも良かったんですが、運動を通じて正しい努力をする(考える)ことも覚えさせたかったので。
つまり、「何とか100回跳べるように」ではなく「余裕で100回跳べる」ように、負担がかからないフォームと呼吸を徹底的に教えていきました。
楽に跳べるフォームと呼吸で10回跳べるように、それができるようになったら20回、30回、50回...というふうに。
息子からしたら、もう50回も跳べるのに、何でこのままやってダメなのかというジレンマはあったと思いますが、まだその理由は明かさずに指導を続けました。
そしたら、とある日の朝、100回跳んだんですが、妻が「ママ見てなかったわ〜」と言いながら近寄って来たので、「ママにも見せてあげて」と言ってもう一回跳ばせたら、すぐに100回を超えたんですね。
本人も自分の力にビックリしていました。
今までゼーゼー言いながら跳べなかったものが、ほとんど呼吸を乱すことなく跳べるようになり、その後もすぐに100回以上跳べたわけですからね。
体力強化や目標達成の喜びだけではなく、自分のポテンシャルの高さに気付けたし、それを知る喜びも得られたんです。
つまり、正しい努力とは何かを、頭と身体、両方で覚えたと。
息子は、次はすぐに200、300回と跳ぶでしょうし、後ろ跳びも二重跳びも同じように達成していけると思います。
何が言いたいのかというと、気持ちや心の強さは大事なんですが、努力やプロセスが苦痛で、自分自身の成長が見えないと心が折れるということです。
また、パワープレイで心が折れずに何とか達成できたとしても、その次のステージに行くのが超大変になるなんですね。
なぜなら、ロジックを無視し、努力と根性だけでギリギリ目標を達成した場合、自分で自分のポテンシャルや将来性に期待しづらくなるからです。
ここまでは何とかいけたけど、これ以上はできる気がしないと。
達成したときに燃え尽きる人、つまり「燃え尽き症候群」になる人って、総じてそういう人です。
逆に、達成したときに「まだまだ全然いけるやん」「オレってこんなにできるんや」と思えたら、もっとレベルの高いところを目指していけたり、新しいことにチャレンジしていけたりするんですね。
これってビジネスにおいても全く同じで。
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