ベネフィット不要
マーケティングの基本的な考え方として、「お客さんにベネフィットを伝えよう」というものがあります。
確かに理論的には正しいですし、「僕らが売っているのは商品ではなく企画である」という考え方、マーケティング視点は必要です。
お客さんは、商品やサービスを買うことによって手に入る良い未来、体験、つまりベネフィットに価値を感じるというのは確かですから。
が、実際に現場でお客さんと向き合ったり、商品やサービスが購入されるプロセスにおいて、この理論を盲信することは危ういんですね。
本当にお客さんはそんなに未来を見ているのか、その未来を提示することで、本当に「ときめく」のかっていう話です。
たとえば、「ドリルを買う人は穴が欲しいから買う」という有名な話がありますが、本気でそんなことを考えてる人がいると思いますか?
ほとんどの人は、単純に「コスパの良いドリルが欲しい」と思っているだけで、「ドリルじゃなくて穴が欲しい」と思ってる変態的な人なんて、実際にはいないんですよ。
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